お知らせ
2025.06.04
【症例紹介】肛門嚢腺癌の摘出手術を実施しました
遠方から紹介された肛門嚢腺癌のワンちゃん
ご来院の経緯
飼い主様が肛門の横にしこりを発見し、地元の病院で腫瘤が確認されましたが、専門的な検査や治療が難しいとの判断から、道東地域より当院へご紹介いただきました。
検査と診断
血液検査および直腸検査を行った結果、肛門嚢アポクリン腺癌(Apocrine Gland Anal Sac Adenocarcinoma)の可能性が高いと判断しました。これは転移の可能性もある進行性の悪性腫瘍です。
治療と経過
全身麻酔下にて腫瘤を摘出しました。手術は問題なく終了し、術後の排便障害なども認められず、患部は良好に治癒しています。現在も再発や転移の兆候は見られていません。
担当医よりメッセージ
肛門付近のしこりは必ずしも良性とは限りません。特に高齢のワンちゃんの場合は早期の精密検査と専門的な治療が非常に重要です。
当院では、北海道各地からのご紹介症例にも対応しておりますので、気になる症状があればお気軽にご相談ください。
腫瘍科ページにて写真つきで紹介中!
今回の症例は腫瘍科のページにも写真つきで詳しく紹介しております。より詳細な内容をご覧になりたい方は、ぜひ下記リンクからご確認ください。