肥満細胞腫・乳腺腫瘍・皮脂腺腫瘍など
腫瘍科
ペットの長寿化にともない、人間と同様に、がん(悪性腫瘍)にかかる動物が増えてきています。がんは、ワンちゃんの死因の2分の1、ネコちゃんの死因の3分の1であるという報告も。大切な家族の一員であるからこそ、病気の早期発見に努めましょう。
こちらでは、札幌市厚別区の動物病院、「北央どうぶつ病院」の腫瘍科についてご説明します。当院では、豊富な経験と専門的な知識を備えた獣医師が、高度な治療にも対応しています。ご納得いただける治療をめざしておりますので、安心してご相談ください。
こんな症状、
ありませんか?
リンパ腫・腸腺癌・消化管間質腫瘍など
リンパ腫・腺癌・軟部組織肉腫など
リンパ腫・肛門嚢腺癌・多発性骨髄腫・副腎腫瘍など
膀胱腫瘍・腎臓腫瘍・前立腺癌など
メラノーマ・扁平上皮癌・線維肉腫など
診療内容
- 血液腫瘍
- 骨腫瘍
- 消化器腫瘍
- 内分泌腫瘍
- 生殖器腫瘍
- 呼吸器腫瘍
- 肝胆道系腫瘍
- 皮膚・皮下組織の腫瘍
- 心臓・血管腫瘍
- その他の腫瘍(軟部組織肉腫、組織級性疾患、胸腺腫)
治療症例
当院で診療した症例の一部をご紹介します。
症例1
肛門嚢腺癌
犬(トイプードルとペキニーズのミックス、14歳)
概要
肛門嚢アポクリン腺癌(Apocrine Gland Anal Sac Adenocarcinoma)は、犬にみられる悪性腫瘍で、局所リンパ節や遠隔転移の可能性がある進行性の腫瘍です。
本症例は、地元では対応困難と判断され、遠方の道東より当院に紹介・来院されたケースです。
主訴・症状
肛門横にしこりを発見
地元病院で肛門嚢付近に腫瘤を認めたが、専門的な検査・治療が難しいとのことで当院に紹介
検査内容
血液検査
直腸検査
治療と経過
腫瘤の位置や外観から肛門嚢腺癌の可能性を考慮し、全身麻酔下で腫瘤の摘出を実施。
摘出は問題なく終了し、術後の排便障害なども認められず。患部は良好に治癒し、現在も再発や転移兆候は認められていない。
担当医のコメント
肛門の近くにしこりができた場合、それが良性とは限りません。特に高齢のワンちゃんでは悪性腫瘍の可能性もあるため、早めの精密検査と専門的な治療が大切です。
当院では、道内各地からの症例にも対応しておりますので、気になる症状があればお気軽にご相談ください。
症例2
リンパ腫
犬(キャバリア・コッカースパニエル、8歳)
主訴・症状
あごの下が腫れている、元気の低下
検査内容
血液検査
レントゲン
エコー
腫瘤の細胞診
遺伝子検査
治療と経過
病変の広がりおよび症例の状態を十分に考慮した上での治療
担当医のコメント
B細胞性リンパ腫と診断されました。一般的な抗がん剤による治療では、多くの場合、症例の状況を正確に評価せず、プロトコール通りの治療が行われます。当院では、病変の広がりおよび症例の状態を十分に考慮した上での治療を実施しています。
抗がん剤治療を多数実施してきた経験を活かし、適切に治療することで、QOL(生活の質)を低下させない治療を心がけています。
症例3
リンパ腫
犬(ラブラドール・レトリーバー、7歳)
主訴・症状
排便時に便に血が付着する、右肛門嚢の腫大
検査内容
血液検査
レントゲン
エコー
治療と経過
外科的に右の肛門嚢を摘出、病理検査後に肛門嚢腺癌と判明
担当医のコメント
術前の検査で遠隔転移は認められなかったものの、単純な肛門嚢炎の可能性は低いことから、外科的に右の肛門嚢を摘出しました。その後の病理検査の結果は、肛門嚢腺癌でした。
一般的な肛門嚢腺癌の予後はかんばしくありませんが、術後1年以上再発や転移もなく、元気に生活されています。
症例4
リンパ腫
うさぎ(ミニウサギ、9歳)
主訴・症状
あごの下が腫れている、元気の低下
検査内容
血液検査
レントゲン
エコー
病理組織検査
治療と経過
手術後、以上経過。転移や再発は認められていない
担当医のコメント
ご高齢のうさぎさんでしたが、手術は無事に終了しました。術後半年以上経過していますが、転移や再発は認められていません。
ご高齢なため、麻酔の際には注意が必要です。当院ではうさぎさん用の麻酔の準備もしっかり行っており、麻酔中も安定を保っていました。
乳腺腫瘤、手術前

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足の腫瘤、手術前

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乳腺腫瘤、手術後

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足の腫瘤、手術後

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肛門嚢腺癌、手術の様子

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肛門嚢腺癌、手術の様子

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肛門嚢腺癌、手術の様子

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肛門嚢腺癌、手術の様子

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肛門嚢腺癌、手術の様子

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