腫瘍

腫瘍

ペットの長寿化にともない、人間と同様に、がん(悪性腫瘍)にかかる動物が増えてきています。がんは、ワンちゃんの死因の2分の1、ネコちゃんの死因の3分の1であるという報告も。大切な家族の一員であるからこそ、病気の早期発見に努めましょう。

こちらでは、札幌市厚別区の動物病院、「北央どうぶつ病院」の腫瘍科についてご説明します。当院では、豊富な経験と専門的な知識を備えた獣医師が、高度な治療にも対応しています。ご納得いただける治療をめざしておりますので、安心してご相談ください。

こんな症状はありませんか?

主な臨床兆候 考えられる疾患
皮膚・お腹にしこりがある 肥満細胞腫・乳腺腫瘍、皮脂腺腫瘍など
嘔吐・下痢・血便 リンパ腫・腸腺癌、消化管間質腫瘍など
くしゃみ・鼻水・鼻出血 リンパ腫、腺癌、軟部組織肉腫など
お水をよく飲む・よくおしっこをする リンパ腫・肛門嚢腺癌・多発性骨髄腫・副腎腫瘍など
血尿をする 膀胱腫瘍・腎臓腫瘍・前立腺癌など
よだれが多い・口臭がひどい メラノーマ・扁平上皮画院・線維肉腫など

診療内容

  • 血液腫瘍
  • 骨腫瘍
  • 消化器腫瘍
  • 内分泌腫瘍
  • 皮膚・皮下組織の腫瘍
  • 生殖器腫瘍
  • 呼吸器腫瘍
  • 心臓・血管腫瘍
  • 肝胆道系腫瘍
  • その他の腫瘍(軟部組織肉腫、組織級性疾患、胸腺腫)

治療

対象動物、年齢:犬(キャバリア・コッカースパニエル)、8歳 診断名:リンパ腫
主訴(状態) 【飼い主様からの主訴】
あごの下が腫れている
【症状】
元気の低下
【検査内容】
血液検査・レントゲン検査・エコー検査・腫瘤の細胞診・遺伝子検査
担当医からの
コメント
B細胞性リンパ腫と診断されました。一般的な抗がん剤による治療では、多くの場合、症例の状況を正確に評価せず、プロトコール通りの治療が行われます。当院では、病変の広がりおよび症例の状態を十分に考慮した上での治療を実施しています。
抗がん剤治療を多数実施してきた経験を活かし、適切に治療することで、QOL(生活の質)を低下させない治療を心がけています。
対象動物、年齢:犬(ラブラドール・レトリーバー)、7歳 診断名:肛門嚢腺癌
主訴(状態) 【飼い主様からの主訴】
排便時に便に血が付着する
【症状】
右肛門嚢の腫大
【検査内容】
血液検査・レントゲン検査・エコー検査
担当医からの
コメント
術前の検査で遠隔転移は認められなかったものの、単純な肛門嚢炎の可能性は低いことから、外科的に右の肛門嚢を摘出しました。その後の病理検査の結果は、肛門嚢腺癌でした。
一般的な肛門嚢腺癌の予後はかんばしくありませんが、術後1年以上再発や転移もなく、元気に生活されています。
対象動物、年齢:うさぎ(ミニウサギ)、9歳 診断名:乳腺腺癌、毛芽腫
主訴(状態) 【飼い主様からの主訴】
足およびお腹に腫瘤が認められる
【症状】
足の腫瘤が自壊することによる出血
【検査内容】
血液検査・レントゲン検査・エコー検査、病理組織検査
担当医からの
コメント
ご高齢のうさぎさんでしたが、手術は無事に終了しました。術後半年以上経過していますが、転移や再発は認められていません。
ご高齢なため、麻酔の際には注意が必要です。当院ではうさぎさん用の麻酔の準備もしっかり行っており、麻酔中も安定を保っていました。
症例画像
乳腺腫瘤、手術前
乳腺腫瘤、手術前
足の腫瘤、手術前
足の腫瘤、手術前
乳腺腫瘤、手術後
乳腺腫瘤、手術後
足の腫瘤、手術後
足の腫瘤、手術後